ページ更新日:2007年3月15日
「線路の幅」のことを「ゲージ」または「軌間」と呼びます。「縮尺(スケール)」は実際の何分の1の模型であるかというのを示すものです。
ゲージと縮尺の関係は、「規格」と呼ばれる一定のルールが定められていて、それに基づいて各メーカーが製造する形になっています。
従って、「日本製のNゲージレール」に、「アメリカ製のNゲージ車両」を走らせることもできます。
模型をはじめるにあたっては、まず「どのゲージ」で「どの縮尺」のものを選ぶかを決めなくてはいけません。なぜなら、船や車などとは異なり、「ゲージと縮尺が変わると同じ場所(レールの上)で走らすことができなくなるため」です。
[参考]NHK趣味悠々 ようこそ!鉄道模型の世界へ 〜レイアウト制作入門〜 日本放送出版協会
| 呼称 | ゲージ | スケール | 特徴 |
| Zゲージ | 6.5mm | 220分の1 | 大変小さく、指の先に乗ってしまうような大きさです。精密にできているため大変高価で、ドイツのメルクリンというメーカーの独断上でしたが、日本のメーカーが「ZJゲージ」という呼び名で日本型車両の模型を食玩形式で発売して大きな話題になっています。 |
| Nゲージ | 9mm | 150分の1〜 160分の1 |
9mmのNineの頭文字をとって、Nゲージと呼ばれています。私も含めて多くの愛好家が扱っている規格で、これからはじめる人にお勧めです。価格もリーズナブルで各メーカーがしのぎを削って製品開発をしているので、車両から小さなアクセサリーの類まで多数発売されています。 |
| HOゲージ | 16.5mm | 80分の1〜 87分の1 |
Nゲージに次いで愛好家の数が多い規格です。車体サイズが程良い大きさで、迫力があります。日本では車両工作を楽しむ人が多く、それに合わせてパーツや組み立てキットも多く発売されています。欧米では反対にこの規格でレイアウトを作る人が多く、メーカー側もそれに合わせて総合的に製品開発している部分があります。 |
| Oゲージ | 32mm | 43分の1〜 48分の1 |
かつて愛好家の多かった規格です。車両サイズが大きいので、悲しいかな日本の住宅事情に合わず、HOやNゲージに取って変わられました。かつてほどの人気はありませんが、今でも楽しんでいらっしゃるファンが少なからず居るようです。 |
| Gゲージ | 45mm | 20.3分の1〜 29分の1 |
庭園鉄道の代名詞としてLGBというドイツのメーカーがトイライクな車両を多数発売しています。屋外で使用するために、実用重視で丈夫に作ってあり、ちょっとやそっとでは壊れないと言うのが特徴です。マイホーム建設に伴って庭園鉄道の夢を…というような方を中心に密かなブームが巻き起こっています。 |
他にも各種ナローゲージなどの特殊なゲージが存在します。
あなたの予算とか、今後どういう風に楽しんでいきたいかなどで決めて下さい。考え方次第ですので以下は私の意見です。
現在の日本で主流の規格は、"HOゲージ(1/80・16.5mm)"と"Nゲージ(1/150・9mm)"です。かく言う私も、両方所有しています。
"Nゲージ"は車両や建物、線路、アクセサリーまで商品が多く、システマチックに出来ているので、ステップアップも簡単です。それに、日本の住宅事情にもマッチし、「畳一枚のスペース」があれば立派な「レイアウト(情景付き走行盤)」を作る事が出来ます。ただし、凝った車両工作をするには少し車両のサイズが小さいので厳しいでしょう。
"HOゲージ"は車両が"Nゲージ"のそれよりも大きいので、どっしりしていて迫力があり、走行も安定しているのが魅力です。また、"Nゲージ"では難しい車両工作も、車両のサイズが大きい分楽に出来ます。最近はプラスチック製のよくできた完成品車両が、比較的安価に販売されており、一時期よりかは敷居が低くなったと思います。ただ、"Nゲージ"に比べるとまだ高価ですので、趣味にかけられる予算があまり無いという方には厳しいかもしれません。また、走らせるのに必要な場所は、最低でも畳一枚程度は必要なので、長編成の車両を走らせるレイアウトを制作するには相当なスペースが必要になります。
車両
「完成品」と「組み立てキット」があり、何両かがひとつのケースに入っている「車両セット」と一両ずつの「車両単品」があります。
「完成品車両セット」は編成がまとめて購入できるので、価格は高いですがとっつきやすいでしょう。
「車両単品」の買い方はコツコツ集める楽しみがあります。
「組み立てキット」にはプラスチック、真鍮板、紙などの素材があり、それぞれに組み立てが簡単な物から、難しい物まで多種多様です。
「完成品」といっても、別パーツ取り付けや方向幕シールの貼り付け、ナンバー取り付けなどをする必要があります。
レール
レールとレールを接続する部分が「スナップ式」で、プラスチック製の道床が付いているので安定感があり、気軽に使える「道床付きレール」と、レイアウトの建設の際に自由に自分で曲げて使うことのできる「フレキシブルレール(固定式線路とも言う)」の二種類があります。
はじめは「道床付きレール」が便利で使いやすいです。
「道床付きレール」は、1〜2本のレールが包装されてフックに吊されて販売されている「単品レール」と、小判形や待避線などが組めるレールがセットになって販売されている「レールセット」があります。
「レールセット」には複線化のためのセット、高架線や鉄橋に橋桁を組み合わせて"ひとひねり(立体交差)"させることのできるセットなどもあります。
「単品レール」には、レールセットには無い大径カーブ、小径カーブ、ポイント(分岐器)、平面交差のためのクロスレール、橋、橋脚、半端な長さに対応した端数レールなどが有ります。
「フレキシブルレール」は自由にカーブさせることができるので、一部のレイアウト制作者に使われていますが、「道床付きレール」でもレイアウト制作は可能です。
カーブの半径(R)が小さなものはコンパクトに設置できて良いのですが、走行可能な車両が限られてきます。NゲージではR280mm程度、HOゲージ(80分の1、16.5mm)ではR600mm程度が標準と言われています。
パワーパック(電源装置、コントローラー)
運転操作のためのコントローラーで、ピンからキリまであります。
速度を決めるつまみと、主電源、方向転換のためのスイッチが付いています。高価な物ならもっと色々付きます。
パワーパックは長年使いますので、多少高価なものを手に入れておくと良いと思います。
大きく分けて「レオスタット式」と「トランジスタ式」があり、後者の方が高価ですが登り下りがあっても安定しています。前者は安上がりですが、最近の車両との組み合わせはよろしくないです。低速から安定した走行をさせたいなら、「トランジスタ式」がおすすめです。
ほとんどの市販されているパワーパックでは、ポイントマシンの駆動などに使えるように、「アクセサリー電源端子」が付いています。
ポイントマシンとは駅や引き込み線などに見られる分岐器(すなわちポイント)の開く方向を「手元で切り替えるため」に、電磁石などを使った切り替え用の電動マシンのことです。
補助機能として「常点灯システム」(停車中でも車両の前照灯や室内灯が点灯するようにしたシステム。車両が動き出さない程度に電流を流す方式が多い。)や「サウンド機能」などがありますが、基本的には各メーカーオリジナルのシステムであり、車両とパワーパックは同一メーカーでなければなりません。
なお、メーカーカタログではそのようなことを書いてあっても多少の汎用性はあるので、実際走行させる上では大きな問題にならない場合があるということも付け加えておきます。
DCフィーダー
パワーパックとレールとを結ぶ専用の電線です。
流す電流が直流であることから、「DC」の語が入っています。
電源から各機器に電気を流すこと(フィードすること)を「給電」といいます。
鉄道模型の走行にはレールに電気を流すこと、つまりレールに「給電」してやる必要があります。
DCフィーダーは2本の電線とコネクター状の接続端子でできており、各メーカーの線路やパワーパックに合わせて作られています。
ですので、基本的には「レール」と「パワーパック」、「DCフィーダー」は同じメーカーで揃えた方が良いでしょう。
なお、自分でDCフィーダーの電線を剥いて加工したり、ハンダごてを使ってハンダ付けをする等の割と簡単な工作で、パワーパックとレールが別のメーカーでも接続できるようになります。
以上4つが揃えば走らせることができます。
その4つをセットした初心者向けのフルセット(Nゲージ)もあります。
高価なものであれば、ホームや駅舎、待避線、高架線などがセットされていて、「段階的ステップアップ」を踏まなくても済む物があります。
イージーに済ませたい方はそれでも良いでしょうが、"プラレール"と同じような構成で玩具的といういう感じも否めません。
考え方はそれぞれなので、お好きな物を購入してもらってかまわないのですが、ここではもう少しこだわりを交えた揃え方を紹介します。
オーソドックスなだ円形に組むことができる「レールセット」と、「DCフィーダー」が一つになったセット。
パワーパック
ディーゼル機関車、もしくは電気機関車

この方法の利点は以下の通りです。
車両が選べること。
パワーパックが予算に合わせて選べること。
レールと車両は、後から買い足す楽しみがあること。
結果的に無駄な物が少なくて済むこと。
いずれにしても購入については、鉄道模型専門店などでアドバイスを受けながら購入することをお勧めします。
パワーパック(電源装置、コントローラーとも言う)には、家庭用コンセントの交流100Vを走行用電源の直流12Vに変換するためのトランスや整流器が内臓されています。さらにレオスタットと呼ばれる可変抵抗器によって自在に速度調節ができるようになっています。
走行用の直流12Vの電流は、DCフィーダーを介して左右2本のレールに送られます。
動力車の鉄製車輪には集電のための銅製のバネや板(集電ブラシと呼ばれる)がついており、車載モーターに電気を伝えます。
モーターにはウォームギアが取り付けられ、それから車輪又は台車の平ギアに動力が伝えられます。シャフトを介するものも多くあります。非常に複雑で精巧にできているのでむやみに分解するとロクなことがないです。
パワーパックからDCフィーダーを介して2本のレールに直流12Vが送られ、動力車の鉄製車輪や集電ブラシを介してモーターに電流が流れ、モーターの回転を車輪に伝えてレール上の動力車を動かす仕掛けです。
ドライバーなどの電気を通すものをレールの上においた状態で通電させるとショートしてしまいます。パワーパックや車両の故障につながるので絶対にしないで下さい。
パワーパックの電源をONにする前に、必ずつまみをゼロの位置にし、線路上に物が無いか確認して下さい。
まずお店をさがしましょう。鉄道模型専門店は敷居が高いように感じますが、鉄道模型に詳しいお店の人が居ますし、模型車両の走行テストをじっくりした上で購入できるので、おすすめです。
量販店は安く気軽に購入できるのですが、その分模型についての質問や相談がしづらかったり、模型の走行テストが出来ない環境であったりします。
いずれにしても、店によりけりな部分があり、使い分けが肝要と思いますが、はじめのうちは頼れる鉄道模型専門店で購入するのが良いかと思います。専門店にいったら、お店の人に色々と話を聞いてみましょう。自分がどんな物をさがしていて、将来どうしたいのかなどを伝えれば、きっと良いアドバイスが帰ってくると思います。
鉄道模型専門店は数こそ多くないですが、意外と近所にあったりするものです。まずは調べてみましょう。
当サイトのリンクページにも、鉄道模型専門店のリンクを集めたサイトがありますので、参考になるでしょう。メーカーサイトにある小売店の情報ページや、タウンページでも「模型店」のページをさがせば、鉄道模型を取り扱っているお店が見つかるかと思います。
動力車を購入する際は、走行テストを必ず行いましょう。
チェックポイントとしては、低速発進ができるかどうか、異常音がしないか、ギクシャクしていないかなどです。
お店の側で動力などの状態を検品してくれている所もあるので、明らかに調子の悪い車両がそのまま店頭に並ぶ事は随分少なくなりましたが、不要なトラブルを避けるためにも自分の目で確かめておくことをおすすめします。
蒸気機関車や旧型の電気機関車は構造が複雑なので、初心者向きとは言い難いです。
新幹線などの大型車両はカーブがきついと脱線しやすいので、カーブの半径は通常より大きい方が良いようです。
最初は出来たら電気機関車かディーゼル機関車の完成品を単品購入するのがいいでしょう。
機関車は大抵どんなレイアウトにも一両くらいは居ますし、貨車でも客車でも牽引できるのでいろいろな列車を編成できます。動輪の数が4〜6個くらいの中型〜大型の機関車なら、走行性能が高いのでおすすめできます。後から貨車や客車を少しずつ買い足していくのも楽しい事です。
Nゲージでは、動輪の数が少ない動力車両は集電不良が起こりやすく、メンテナンスが不十分だと走行不良になる確率が高いので、はじめはあまり手を出さない方が良いでしょう。
毎月多くの新製品が出るので、そのすべてを揃えるのは現実的ではありません。収集の方針を決めて、ねらいを絞っておけば、ここぞという時に予算不足で買いそびれる心配が無くて良いです。
また将来的にどのように模型を楽しんでいくかというのも考えておくと、車両の収集に無駄が無くて良いでしょう。
模型部屋を確保できるような裕福な方ならまだしも、スペースに限りのある人は、レイアウトの大きさも限られてきます。つまり小さなスペースでも走行させる事が出来る、カーブに強い小型車両を中心に集めたほうがいいわけです。
買ってきたのはいいが、グルグル線路を走らせていても飽きてきて、押入れにしまったままになった方は結構居ると思います。鉄道模型は確かに夢のある楽しみなのですが、それを実現できる人は少なかったりします。そこで、鉄道模型の楽しみ方をいろいろ紹介します。
市販品や組み立てキットの改造、別売のパーツ組み込みなど車両工作に特化した楽しみ方です。もちろん車両を自作する人も居ます。紙やプラスチックなどを使用してボディーを制作し、動力や台車、パンタグラフなどのパーツを市販品に頼れば、いろいろな事ができるでしょう。実際には存在しない「フリーランス」の車両もありだと思います。
下の画像は、、ED17をモデルにボディーをペーパーで制作したフリーの電気機関車です。

組み立てキットを形にするには、一定のコツや工作技術が必要になってきます。工具もカッターやニッパー、やすり、ピンバイス(模型用のハンドドリル)など、模型工作に適した工具を用意する必要があります。
鉄道模型を「趣味の王様」と呼ぶ所以に、「レイアウト」の存在があります。「レイアウト」とは、情景付きの運転盤の事です。
レイアウト用品や小物、建物などの製品も豊富で、制作環境が整っているのがNゲージで、情景制作に取り組みやすいゲージです。
妙なこだわりを捨てれば、ちょっとした工夫でレイアウトを持つことができます。例えば、「壁掛け」や「跳ね上げ」、「釣り天井」など収納方法を工夫することで、レイアウトのスペースを確保できます。また、一戸建てであれば、屋根裏に巨大なスペースがあるかもしれません。空調や天井の補強などが必要ですが、やってみる価値はあると思います。
また、それでもなおスペースがない人はレイアウトを分割して、何枚かのセクションを作ってそれを組み合わせればレイアウトになる、分割式レイアウトの手法を取り入れましょう。これも非常に有効な手段で、道床付き線路を使えば全てのセクションを制作しなくてもひとまず運転できますし、単体のセクションはジオラマとして車両を飾ることができます。
もっとスペースが無い人は、レイアウトよりも小さいパイクであれば、本棚の中やA4のプラケースの中、薬箱の中などに箱庭が出現します。

パイクだからといって馬鹿にできないのは作りこむ楽しみがあることです。私自身、完成に気に入らずにパイクをリフォームする事もありました。
カーブがきついために走行可能な車両は限られますが、一般の市場に流通している車両の中には無加工で使用できるものも多いです。
さて、紹介してきた楽しみ方以外にも、このページで紹介しきれないくらい多種多様の楽しみ方があります。
アイデアしだいで無限の可能性がある趣味だと言えます。
もっと知りたい!と思ったあなたは、まずYahoo!やGoogleなどの検索エンジンで「鉄道模型」と検索をかけてみる事から始めましょう。また、このHPの
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